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技術コラム

【リスクマネジメント】番外編 安全を守るHAZOPとは?

2021年08月05日

ここまでリスクマネジメントシリーズとして、FMEAやAIAG-VDA FMEAについてご紹介いたしました。今回は番外編と称しまして、プロセス安全分析の手法であるHAZOPをご紹介いたします。

HAZOPとはHazard and Operability Studiesの略で、新規の化学プロセスを対象とした安全分析手法となります。正常状態から“ずれ”が発生したときに、事故や災害が起きるという考えを基にした分析で、ずれが発生する原因およびずれが波及したときのプロセスや周辺環境への影響を評価し、その重大度や発生頻度によって、原因に対する予防策や影響に対する緩和策を設定いたします。

HAZOPではプロセスのずれを漏れなく洗い出すために、ガイドワードを用います。下表はガイドワードの一例です。

ガイドワード 対象 説明
No 存在(Existence) 質または量がない
Reverse 方向(Direction) 質または量が反対方向
Other than 存在・方向 その他の方向、物質
More 量(Quantity) 量的な増大
Less 量(Quantity) 量的な減少
As well as 質(Quality) 質的な増大
Part of 質(Quality) 質的な減少
Early 時間(Time) 時間が早い
Late 時間(Time) 時間が遅い
Before 順番(Order) 順番が前
After 順番(Order) 順番が後



プロセスのパラメータに、ガイドワードを重ねることで、ずれを導出していきます。

パラメータ ガイドワード ずれ
流量 More 流れ過多
No 流れなし
温度 More 温度上昇
Less 温度低下



FMEAが故障モードを導出し、原因・影響を分析していくのに対し、HAZOPはずれを導出し、原因・影響を分析していきます。用語や細かい分析方法は異なりますが、実施していることはかなり近いことがお分かりいただけるかと思います。
FMEAを実施する際に、HAZOPのガイドワードを用いても有効かと思います。

[From Y. Komiyama]



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