先日、社内にてNavVis社のReinshagen社長がご講演してくださいました。
NavVis社では屋内版Google Mapのようなサービスを展開されており、近年、急成長されている会社になります。
ご興味のある方はぜひホームページをご覧ください。
本社:https://www.navvis.com/
KKE紹介サイト:https://www.kke.co.jp/solution/theme/navvis.html
講演の中で特に気になったことは、設立当時との方向性の違いに関するお話です。
Reinshagen社長の設立当初のアイデアは屋内ナビゲーションサービスでした。
しかし、現在では屋内マッピングサービスへと遷移されています。
サービスを構築するよりもデータ化することに価値があるというのが、その理由でした。
今日、ビッグデータやそのデータを使ったIoTなど様々な取り組みが行われておりますが、なんといってもまずは正確なデータを取得するためのセンサーが必要となります。
前置きが長くなりましたが、今回はそのセンサーの中でも誘導型近接センサーについてご紹介します。
近接センサーとは、物体が近づいたことを検知する装置になります。
例えば、工場のラインなどで製品通過の検知に使用されたりしています。
近接センサーの中でも誘導型近接センサーはセンサー内にある検出コイルのインピーダンスの違いによって物体の近接を検知するものです。
検出コイルに交流電流を印加することによってセンサー周りに変動する磁場を発生します。検出対象物(磁性金属)では検出コイルに近づくと変動する磁場の影響を受けて渦電流が生じます。発生した渦電流により検出コイルは損失を受けてインピーダンスが変動します。このインピーダンスの変動により物体の近接を検知する構造になっています。
誘導型近接センサーでは、要求される性能を得るためにコイルのサイズや周波数など多くのことを考慮して設計しなければなければなりません。
SOLIDWORKSアドイン電磁場解析ソフトEMSでは検出コイルのインダクタンスや抵抗、インピーダンスはもちろんのこと検出対象物の損失も確認することができます。
さらにはモーション連成の機能もあるため、工場ライン上でのミュレーションも可能となっております。
[From K.Yamaguchi ]
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【電磁界】電磁界のお話 Vol.8|誘導型近接センサー
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