【開催報告】第19回SBD利用技術研究会（中日本）

画像：第19回SBD利用技術研究会（中日本）　実験と解析の誤差を減らしたいその２　解析の誤差を理解しよう！

開催報告

★☆★アイススプーンの解析で、誤差要因を考察しよう！★☆★

実験と解析の誤差を減らしたい！前回は実験値の誤差が題材でしたが、今回はアイススプーンの解析を通して、実験と解析の誤差について意見交換いたしました。

今回の研究会は、前回から引き続きのご参加の方だけなく、新たに参画いただいた皆さまも多くいらっしゃいました。
また、業種やご経験も幅広い方々にお集まりいただきました。

グループワークは、「①条件設定や実験器具を確認し、解析をする」「②実測結果の確認」「③実測値との乖離要因を考察し、再解析」という流れで進めました。
３グループにわかれ、それぞれのパートで下記の目的に沿ってディスカッションをしました。
・解析条件や解析モデル製作を話し合いながら行い、お互いの知見を共有する
・解析結果と実験結果を比較し、差異について考察する

解析では、同じモデルを使ったにも関わらず、グループにより解析結果が異なりました。材質や発熱の与え方に着目したグループもいれば、メッシュの切り方や解析モデルの調整に着目したグループもいました。進め方も、条件設定の検討に時間を使ったグループ、とりあえず解析を回すグループと解析スタイルの差が見られ、まさに十人十色でした。

実測と解析の乖離という多くの方が抱える課題ですが皆さまの業種やミッションが違うからこそ、さまざまな解析の工夫・意見・疑問が集まっておりました。解析と実測を合わせることに時間を使いすぎず、解析は傾向を把握し設計検討を素早く回すことに利用するべきという意見もありました。また、アイススプーンはとてもシンプルな形状のため、設定を調整できる項目が限られており、シンプルなモデルならではの難しさがございました。解析の奥深さを改めて実感できる一日となりました。

SBD利用技術研究会について

SBD利用技術研究会は「CAEの利用技術向上」を目指すユーザーコミュニティです。研究会では所属会員の意向に合わせお悩み相談や事例紹介、新しい技術の共有など様々なテーマを扱っています。過去の会員数は100名以上です。

■　Give＆Takeの精神で！
利用技術研究会は一方的な情報収集の場では無く、参加者がお互いに悩み事や成功・失敗の経験談を打ち明けて議論を活性化します。「レベルが低いのでGiveができない…」と考える必要はありません。お悩みを共有していただくこと自体が大変貴重なGiveになります。気負わずご参加ください。

■　ユーザー主体のコミュニティ！
利用技術研究会はユーザーの、ユーザーによる、ユーザーのためのコミュニティです。実施内容はユーザー代表者による幹事会で企画しています。同じCAEの悩みをもつユーザーと交流し、情報交換できる貴重な機会になります。

■　参加するメリットは？
SBD利用技術研究会に参加いただいた方に「今までCAEについて相談できる相手がいなかったが、利用技術研究会で同じ悩みをもったユーザーとコネクションを作ることができた」というコメントをいただいております。人脈形成、情報交換の場として大変好評いただいております。

アジェンダ

開催概要

10:00-10:15	開会挨拶
10:15-11:15	自己紹介
11:15-11:30	前回の振り返り
11:30-12:00	課題の説明、実験内容の共有
12:00-13:00	昼休み
13:00-14:30	グループワーク、ディスカッション①（モデル作成）
14:30-15:00	中間報告会
15:00-15:15	実験結果の発表
15:15-16:45	グループワーク、ディスカッション②（誤差要因を考察）
16:45-17:15	最終報告会
17:15-18:00	まとめ

開催日	2023年6月8日（木）　10:00－18:00
開催場所	【名古屋】 JPタワー名古屋ホール&カンファレンスセミナールームA（地図はこちら） JR「名古屋」徒歩約1分、地下鉄東山線・桜通線「名古屋」徒歩約1分
参加費	無料

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