シミュレーションの結果評価
シミュレーションを用いることによりどのような結果が得られるか・評価ができるかというのは使うか判断する際に重要な要素かと思います。実験での取得が困難であったり、そもそも取得ができないパラメータについて、シミュレーションを用いることで取得ができるようになるため実験手法とは別視点からの評価ができる可能性があります。
今回はDEMを用いた粉のシミュレーションにおける結果評価の中でもよく用いられる、ミキシングインデックス(混合度)について解説していこうと思います!
COLUMN
シミュレーションを用いることによりどのような結果が得られるか・評価ができるかというのは使うか判断する際に重要な要素かと思います。実験での取得が困難であったり、そもそも取得ができないパラメータについて、シミュレーションを用いることで取得ができるようになるため実験手法とは別視点からの評価ができる可能性があります。
今回はDEMを用いた粉のシミュレーションにおける結果評価の中でもよく用いられる、ミキシングインデックス(混合度)について解説していこうと思います!
ミキシングインデックスとは「混合物がどの程度混ざりあっているかを示す指標」となります。0で分離状態、1で混合状態を表す指標となります。例えば、この値を時系列で追っていくことにより、各時刻における混合の度合いを評価することができます。ではどのようにミキシングインデックスを取得しているのか。計算手順の概要は以下の通りです。
1. 計算領域全体を細かく分割する
このミキシングインデックスはどのように使われているのかについても事例を交えて解説していこうと思います。
リボンミキサーにおける仕込み位置による混合効率の比較を行った例を取り上げて見ていきましょう。撹拌翼の回転軸に対して前後と左右に配置した際の時系列結果を下記の図に示します。
粉体の混合メカニズムは主に「移流」「せん断」「拡散」の3つと言われています。また、混合方法や撹拌翼を変更することによりこれらの寄与度を調整することができます。
この寄与度の見分け方についていくつか方法がありますが、ミキシングインデックスの傾きを指標として寄与度を評価することがあります。今回のリボンミキサーの例において、全体的に緩やかな傾きである前後配置については拡散により混合が進む、左右配置について急な傾きである初期は移流とせん断により混合が進み、緩やかな傾きである約5秒以降は拡散により混合が進むという評価が行えます。
今回はDEMを用いた評価の例としてミキシングインデックスについて解説しました。
次回は今回とは異なるDEMを用いた評価、Granular temperatureについてご紹介したいと思います。次回をお楽しみに!
[From S. Kato]
第1・第3木曜日配信!
SBDメールマガジンより、
最新の技術コラムをお届けします。
シミュレーションに関するイベント・セミナー情報をお届けいたします。
2024年10月08日
2024年08月27日
2024年08月26日
SBD製品各種の操作トレーニングを開催しております。
2022年11月02日
2022年03月04日
2022年03月04日
シミュレーションに関する基礎知識や、製品の技術的なノウハウが満載の技術コラムをお届けいたします。
2024年10月01日
2024年10月01日
2024年09月24日
シミュレーションに関するイベント・セミナー情報をお届けいたします。
2024年10月08日
2024年08月27日
2024年08月26日
SBD製品各種の操作トレーニングを開催しております。
2022年11月02日
2022年03月04日
2022年03月04日
シミュレーションに関する基礎知識や、製品の技術的なノウハウが満載の技術コラムをお届けいたします。
2024年10月01日
2024年10月01日
2024年09月24日