トラス要素(1)
トラスは軸剛性のみをもつ要素です。軸方向の引張または圧縮力を負担します。橋などの平面トラスや立体ドームで立体トラスのモデル化に使用されます。
トラス要素は、三角形を構成するジョイント間を、1つの要素でモデリングします。変形がおかしいので、サポートしたモデルがありました。原因はジョイント間が10部材でモデリングされていることでした。
2つ以上の要素でモデリングすると、ジョイント間の途中の節点は、そこにトラスを結合するジョイントがあることになり、不安定になります。プログラムに、不安定自由度を自動的に検出して拘束する機能があるため、解けてしまったのです。が、勿論結果は正しくありません。
解析は解けてしまっても全体的におかしくないか見てみることが大切です。対称モデルであれば最初に対称な荷重をかけて応力・変形が対称か確認する…とういうのは一番簡単な評価です。
[From MSC技術室 K.M]