FLOEFDでは、LEDオプションを使用することにより水膜の発生、凝固・融解の状態を解析することが可能です。
今回の流体コラムではLEDオプションを使用して自動車ヘッドライトの水膜(くもり)の発生と凝固・融解を解析した事例を紹介します。
CASE
技術コラム
【流体】<解析事例2>自動車ヘッドライトの水膜(くもり)の発生と凝固・融解解析
解析概要
今回の解析例では、前回と同じヘッドライトのモデルを使用し、3,600秒の物理時間で水膜の発生と凝固・融解の解析を行います。
以下のように環境が変化します。
• 車が外気温が低く、湿度が高い環境におかれている: 凝固が開始
• 750秒後にLEDsがスイッチオン
• 20分後(1200秒後) エンジンとライトがスイッチオン: 融解が開始

図表1 解析モデル
解析条件
■熱源(H7 bulb)
・発熱量:55 W
・放射スペクトル:黒体for T=2900 C
・バルブ内ガス充填:Krypton,P=202650 Pa
■熱源(LED marker lamps)
・電流:0.7A
■環境条件
1)車の外気温が低く、湿度が高い環境におかれている: 凝固が開始
2)750秒後にLEDsがスイッチオン
3) 20分後(1200秒後) エンジンとライトがスイッチオン: 融解が開始

図表2 環境条件
■材料特性

図表3 材料特性
■解析実行概要
図表4 解析実行概要
計算結果
■水膜厚さと温度の時間変化

図表5 水膜厚さと温度の時間変化
■相対湿度と流体温度

図表6 相対湿度と流体温度
■水膜温度の時間変化

図表7 水膜温度の時間変化
■水膜厚さの時間変化

図表8 水膜厚さの時間変化
■凝縮水膜フェーズの時間変化(0:液体、1:固体)

図表9 凝縮水膜フェーズの時間変化
まとめ
FLOEFDのLEDオプションを活用した解析事例として水膜(くもり)の発生と凝固・融解の解析例を紹介いたしました。解析結果としてヘッドライトの表面における水膜発生~凝固・融解の分布の時刻歴結果を確認できました。
[From K.Okano]
解析およびメッシュ設定 | 40 min |
---|---|
ふく射モデル | Monte Carlo,2000万rays |
メッシュ生成 | 1 min |
メッシュ数 | 200,000 cells |
解析時間 | 1 day |
解析物理時間 | 60 min |
使用CPU | Intel Xeon 3.3 GHz 8 cores |
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