ローラー式リコーターによるスキージ

解析背景

3Dプリンタ（積層方式）において、粉体が供給されたときに、ステージ上の粉体をならすリコーター。
粉体をより均一にならすためには、どのようなパラメータが影響するのでしょうか？

実験による課題としては、
　・プロセス内で何が起きているかわからない
　・膨大な実験・試作コストがかかる

プロセス内の粒子挙動の可視化とコストカット →粉体シミュレーションで検討する

モデル・解析条件

初期条件

ロール式リコーターにおける粉体挙動を検討します。
・並進速度 V = 0.04 m/s、回転数 15 rpmを基準とします。

・定性的に、ステージ表面の粉体に高さ差があり、凸凹しているように見受けられます。
・実際、上図のようにステージの高さよりも積みあがった粒子数と、ステージへの充填粒子数は、それぞれ1298個、2980個です（ステージの体積を踏まえると、最大充填率時には約3500~3800個の粒子が充填可能です）。
・積みあがった粒子数を減らし、綺麗により多くの粒子を充填するには、リコーターのどのようなパラメータが重要でしょうか？

検討条件

リコーターの動作に関して、以下の３つのパラメータについて調査し、積み上がり粒子数をより減らすことのできる設定を検討します。

■検討１
　－リコーターにおける並進移動速度の影響を検討します。
　　V = [0.02, 0.04, 0.08]の3ケースについて調査します。

■検討２
　－リコーターにおける回転速度の影響を検討します。
　　RPM = [15, 19.5, 30, 45]の4ケースについて調査します。

■検討３
　－リコーターにおける回転方向の影響を検討します。
　　順方向と逆方向の2通りについて調査します。

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